こんにちは、鈴木です。
今回はイタリアのミラノにある植物の世話をしなくても良いという集合住宅についてお話ししたいと思います。
この集合住宅は「垂直の森」と呼ばれる建物で、各部屋のベランダからは、多くの木々が飛び出しているかのようです。
この建物はいったいどういう集合住宅なのでしょうか?
また、なぜ、この建物は植物の世話をしなくてよいのでしょうか?
この記事では、垂直の森の特徴などについて詳しくご紹介します。
「垂直の森」とは?
ミラノ市内にある垂直の森(Bosco Verticale:ボスコ・ヴェルティカーレ)は、ポルタ・ガリバルディ駅から徒歩約6分の場所にある、自然と調和した集合住宅です。
この建物は、建築家ステファノ・ボエリ氏の設計により、2014年に完成しました。
2015年には、ミラノ建築賞を受賞しています。
建物の特徴
垂直の森は、2棟のタワー型の建物からなります。
一方は27階建てで高さ約110メートル、もう一方は19階建てで高さ約76メートルです。
この2棟の建物には、中型の木が約900本、背の低い木が約5,000本、花々が約1万1,000株も植えられており、まるで森のような景観を作り出しています。
この植物たちは、建物全体でリモートシステムによって管理されています。
雨水をろ過したものが水やりに使われており、住人は植物の世話をする必要がありません。
世話をする必要はありませんが、原則として住民が水やりをしたり別の植物を植えたりするなど、垂直の森への手出しをしてはいけないようです。
住人の声
垂直の森に住む人々は、様々な職業や年齢層の人々です。
子供がいる家族や高齢者も含まれています。
彼らは、垂直の森の緑豊かな環境に満足しており、自然と共に暮らすことの魅力を感じています。
環境への貢献
垂直の森は、ミラノ市の環境改善にも大きく貢献しています。
木々は、湿度を調節し、二酸化炭素や粒子状物質を吸収し、酸素を放出しています。
また、緑は、夏は熱を遮り、冬は保温することで、室内の温度を快適に保つことができます。
評価と展望
垂直の森は、ミラノ市の新しいランドマークとしてだけでなく、環境にやさしい建築物としても高く評価されています。
今後も垂直の森を参考にした建築プロジェクトが世界各地で進められることが期待されます。
まとめ
垂直の森は、植物の世話をしなくても良いという画期的な集合住宅です。
ミラノ市の中心部にあるこの建物は、自然と調和した美しい外観と、環境にやさしい機能を兼ね備えています。
住人は、緑に囲まれた快適な生活を送っており、垂直の森のコンセプトに賛同しています。
垂直の森は、都市の中に森を作るという新しい可能性を示しており、今後も世界中で注目されるでしょう。
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