潜水艦での暮らしってどんな毎日?

潜水艦での暮らしってどんな毎日? 海に住む

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潜水艦とは、水中にもぐったまま行動できる軍艦の一種で、ミサイルなどの攻撃用武器を搭載して対艦対地攻撃をおこないます。

水中で息をひそめながら、誰にも気が付かれずに一撃を発射して攻撃をしかけるのは、格好良く感じますね。
しかし潜水艦内は、わたしたちの日常からは想像もつかないほど過酷な暮らしなのです。

そこで今回は、潜水艦での暮らしについて、艦内の空気はどうなっているのか、食事やお風呂、トイレはどうしているのかなど詳しくご紹介します。

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潜水艦乗務員には「適性」が必要

潜水艦乗務員には「適性」が必要

地上で生活する訳ではない潜水艦乗務員は、訓練を受けた人なら誰でもなれる訳ではありません。

実は、潜水艦での暮らしができそうかの「適正」がとても重要視されています。

これは日本だけではなく、潜水艦を保有している国の大半は潜水艦に搭乗するための適性試験を実施しています。

潜水艦乗務員は、とても長い期間を海に潜った状態で暮らします。

そこでは、乗務員同士の円滑な意思疎通と協力が不可欠です。

密室で、他人と協力しながらの共同生活が送れないことにはとても潜水艦には乗船できません。

肉体的な強さとともに、精神的にも密室空間に耐えられる強さが必要なのです。

潜水艦の空気はどうなっている?

海の中に空気はないため、潜水艦内はどのようにして暮らしているのでしょうか。

換気することもできない密室に大勢で生活をしているため、当然ですが二酸化炭素がどんどん増えていきます。

水分も逃がしてあげることができないので、湿度もどんどん上がっていきます。

除湿機や二酸化炭素の除去装置は、燃料の関係で使用することができません。

そのため、潜水艦内は室温30度に湿度が100%まで上昇していたこともあるようです。

このような環境では、もちろんいたるところにカビが生えてしまいます。

そして、燃料を燃やすディーゼル機関の排気も少し漂っているような過酷な環境です。

さらに厳しいのは、人が出すゴミや汚物のにおいも混ざってしまうことです。

このように、艦内の空気はキレイとは言い難かったようです。

潜水艦での食事は豪華!

潜水艦での食事は豪華!

日本に限らず、万国共通で潜水艦での食事は軍隊のなかで一番豪華な内容のようです。

陸・海・空のどの部隊よりも優先して食料が配給されるとか。

プライベートは全く確保されず、休憩中も艦内で少しゆっくりすることしかできない潜水艦の乗務員は相当なストレスと隣り合わせで業務に就いているでしょう。

そのストレスを少しでも軽減させるために、食事は満足度をあげようといった配慮がされているのです。

冷蔵庫や密閉保管庫にも、あまり大量に食料を搭載することはできません。

潜水に出てしばらくは生鮮食品を使用した食事が出たとしても、後々は保存食のみになっていくでしょう。

それでも、艦内の調理兵が工夫を凝らしながら美味しい食事を提供しているようです。

かつての最大の問題はトイレ

かつての最大の問題はトイレ

現在は改良されているようですが、かつてはトイレがかなり深刻な問題になっていました。

潜水中はトイレが使用できなかった時代もあり、その当時はフタ付きバケツがトイレ替わりだったことも。

ただでさえ密室なのにも関わらず、トイレがないとは想像するだけで過酷です。

トイレがあった場合でも、排泄物を貯めておくタンクから逆流してしまい、艦内に流れ出てしまった例もあるようです。

しかし現在では、海上自衛隊が所有する潜水艦すべてにおいてこのような惨事は起こりません。

シャワー設備や冷暖房も完備されている充実ぶりのため、昔とは比べ物にならないほど快適になっているのではないでしょうか。

過酷な潜水艦生活で起こる支障

過酷な閉鎖空間での単純な生活を長期間過ごすと、一体どうなるのでしょうか?

一般的には90日間で乗務員の1~2割が精神的苦痛を訴えます。

ブリキ病やうつ、神経症などにかかりやすくなるのです。

潜水艦に乗った心理学者によると、潜水艦生活60日目以降から、精神的に大きな負荷がかかり始めることがわかっています。

乗務員の勤務体制を見ると、生活リズムにも支障が出るようです。

太陽の見られない艦内で、乗務員は6時間ごとのシフト制勤務をしています。

そのため、時間の感覚が次第にずれてしまうのです。

6時間おきに1日4回の食事、そして昼に白色ライト、夜にオレンジのライトを点けることで生活のリズムを保っています。

また、散歩や長時間の歩行も不可能な環境のため、体の硬直化や筋肉の退化もあります。

そのため、艦内では体操やストレッチが欠かせないのだそうです。

手の体操、下肢の屈伸運動など、狭い艦内でも可能な運動を重要となります。

潜水艦の女性乗務員について

潜水艦内はご承知の通り、狭くてプライバシーを保てないことから、女性の配置を見送られてきた背景がありました。

しかし2018年に防衛省が性別制限を撤廃しました。

女性が乗る潜水艦には仮設ドア設置や、専用区画が設けられるなどの対策がなされています。

2019年には女性自衛官がお試し乗艦したこともニュースになりました。

そして2020年10月、海上自衛隊の教育訓練隊で女性隊員5人が訓練を終えたことが、朝日新聞の記事になりました。

女性の潜水艦乗務員が初めて誕生したのです。

依然として、ストレス耐性が強いと判定されなければならないなどの条件はあるものの、女性でも潜水艦乗務員になれる時代がやってきました。

冷暖房やシャワー設備も、昔と比較にならないほど快適な潜水艦になっている現在、潜水艦の女性乗務員がますます増えるかもしれませんね。

潜水艦の寝室事情は?

一般兵の寝室は、3段ベッドになっています。

私たちが見たことのある2段ベッドとはかなり様子が違っており、中段、下段のベッドの高さは60cm程度。

中段、下段に寝る乗務員は、寝姿勢しか取れず、座ることができません。

ロッカーもすぐ近くに配置されており、非常に狭くて圧迫感のある寝室です。

閉所恐怖症の人には乗艦が厳しいでしょう。

一方士官の寝室は、一般兵の寝室より優遇されています。

寝室自体が一般兵の寝室に比べて広い分、圧迫感は少ないです。

と言っても一般兵と同じくベッドは3段です。

ベッドの幅約50cm、長さは約180cmで、寝返りは打てそうにありません。

寝室というより、「隙間」という言葉がふさわしいような気もします。

潜水艦の風呂事情は?

潜水艦にはシャワー室があります。

昔は節水のために顔も洗えないほどだったそうですが、今では造水装置が発達し、毎日シャワーが使えるそうです。

シャワー室の広さは、写真で確認する限り推定半畳程度。

洗面台も設置されているため、足を肩幅に開くほどの身動きしか許されない狭さです。

男社会だった潜水艦ですが、女性進出で潜水艦の風呂は男女で共用するようになりました。

そのため、女性が風呂を使っている間はあたりに男性が近寄らないのだそうです。

潜水艦では扉はすべて開けた状態で固定され、トイレもシャワーも基本的に全開のため、男性側が配慮してくれているようです。

「シャワールームは女性専用で1個は欲しい」と話す女性乗務員もいますが、潜水艦内は限られたスペースです。

実現化はまだ遠いのかもしれません。

潜水艦のトイレ事情は?

現代の潜水艦には、洋式トイレが備え付けてあります。

潜水艦トイレの見た目は、便器はメタリック製、便座部分は私たちの日常にもありふれた白の普通便座です。

広さはシャワー室と同じぐらいで、とても手狭な印象です。

とても狭いためか、扉はついていないように見えます。

汚水を流すときは、ハンドルを使って汚水をタンク内へ移動させた後、便器内を洗浄海水で流します。

タンク内の汚水は、静粛航行以外の時に圧縮空気で艦外に排出される仕組みになっています。

潜水艦「あきしお」にはトイレが2ヶ所に設置されており、内訳は幹部用1ヶ所、乗員用1ヶ所、便器の総数は大便器5個、小便器1個となっています。

乗組員が幹部5名、海曹士70名潜水艦でこのトイレ総数、慌てることがなかったのか少し気になります。

日本海軍の潜水艦メシ!どんな食事 ?

日本海軍は潜水艦でどんな食事をしていたのでしょうか?

第二次世界大戦中の潜水艦内で食べられていたものを再現したお弁当がありました。

その名も、海軍潜水艦航海食「伊八壽司」です。

中身はハム鮨、塩鮭のみりん漬け、牛肉と野菜の辛子和え、緑豆春雨とワカメの酢味噌和えの4種が入っています。

いかにも和食のホッとする見た目とは裏腹に、味は「酸味が強く刺激的だった」との声がありました。

この味付けには、潜水艦での航海食という点できちんと理由があるのだそうです。

気圧の違いや太陽に当たれない環境で、狭い機械に缶詰状態の乗組員は、まさに極限状態の生活をします。

極度のストレスで落ちた食欲や味覚を刺激するため、とてもパンチのある味付けがされたのだそうです。

また潜水艦用食材の開発が進み、フリーズドライ食品、インスタント食品の粉末調味料などが生まれるきっかけとなりました。

やっぱり地上での暮らしが快適!

ここまで記事を読んだ皆さんの本音は、「地上の暮らしって快適なんだな…」といったものではないでしょうか。

空気の入れ替えや湿度の調節ができることはとても有難いこと。

密室では息がつまってしまいそうです。

実際に潜水艦に乗船する機会はないかもしれませんが、想像するだけで毎日が極限状態です。

雨風しのげる家にきちんと住める日常の暮らしは、決して当たり前のものではないのですね。

まとめ

今回は、潜水艦内での暮らしのかつての例も交えながらご紹介しました。

これだけ過酷な環境での暮らしにくわえて、絶対に失敗の許されない任務を進めるプレッシャーは計り知れないと思います。

潜水艦乗務員として私たちの安全を守ってくれている方々には、せめて豪華な食事で気力体力を回復してほしいものですね。

私たちも、地上での日常はとても快適な暮らしであることを忘れないようにしたいものです。

帰る場所、落ち着ける場所は人それぞれ。

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