新築戸建てをお探しの方は、バンライフという言葉を耳にしたことがあるでしょうか?
バンライフとは、商用車やワンボックスカーなどを自分好みに改造して、移動しながら暮らすライフスタイルです。
バンライフの魅力は、自由に旅をしながら仕事もできることや、自分だけの空間を作れることです。
しかし、バンライフを始めるには、車の内装をDIYする必要があります。また、そもそもDIYで改造した車両を車検に通すことなんて果たしてできるかなど、気になる方もいらっしゃるかと思います。
そこで本記事では、内装をDIYカスタムする前に知っておきたいポイントや、おしゃれな板張りにするコツ、また車検を通すときに押さえておきたいことなどを解説します!
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バンライフの車ってどんな内装になっているの?
キャンピングカ―が新素材のプラスチックや塩化ビニルを内装に多用しているのに比べて、バンライフでは、内装の材質に木を使用するのが一般的です。
そういった風習ができたのは元コンセプトデザイナーの男性が、家を捨て生活に必要最小限のものを
バンに積んで旅をし、バンライフを収めた写真集出版したことがきっかけです。
そこで紹介された車には板張りの内装が多く、彼の生活感や世界観に憧れる人が増えていきました。
車中泊は実用性を第一に考えますが、バンライフは必要最低限のものだけを積んでいらないものを排除したスペースに自分の好きなものを足し、個人の世界観を表現した自分の家や部屋のような空間作るのが目的です。
バンライフDIY前におさえておきたい
後部座席を取り外して、フルフラットで内装を板張りにするDIYはそのままでは車検を通すことができなくなります。
乗用車は後ろの空間の50%以上を乗車スペースにしなければならないという規定があるため5ナンバー(乗用車)の改造は、4ナンバー(商用車)の改造よりも困難となります。
乗用車、商用車どちらの改造もきちんと届け出を出すことにより車検は通ります。
方法については後程ご紹介いたしますが、今すぐ確認したい方は同記事内の[DIYでカスタムするときに気をつけたい車検ルール]をご覧ください。
また、板張りやベッドの作成などによって重量が増えることも考慮しなければなりません。
車検証記載の±50㎏までは許容されるため、ベッドのフレームなどは「荷室の棚」と見なされ、取り外さずとも車検は通せます。
ただしマットレスや布団などは、普段利用する際は乗せていても構いませんが車検の時は取り除きましょう。
バンライフ車はDIYできる?
結論から述べるとDIYでバンライフを実現することができます。
大まかな手順は以下のようになっています。
- 車の内装壁の防音材や遮音材をはがします。そうすることで車の骨組みが出てきます。
- 骨組みの形に合わせて下地材の木材を組み、断熱材を入れます。
- 仕上げの板を張っていきます。走行中に振動ではずれないよう頑丈に組む必要があります。
使用木材は車検の規定である難燃性の素材に合う厚さ3mm以上の木材を使います。 - 汚れが気になるようならワックスで仕上げをします。(ワックスのメンテは1年に1度)
DIYをする際には材料以外に養生テープ、シート、インパクトドライバーや丸鋸などの工具や道具などがあると便利です。
DIYでカスタムするときに気をつけたい車検ルール
4ナンバー(貨物自動車)の後部座席を撤去し、改造をほどこすと3名しか乗車できなくなります。
乗車定員を変更したことになるために、構造変更の手続をしなければなりません。
手続き後は、定員が3名になってしまうので、4名以上乗車すると違法になります。
5ナンバーをべ―スに後部座席を撤去してフルフラットにした場合、乗車定員の変更に加えて貨物車への登録も必要になります。
以前は全てのパーツは販売時の状態にもどさなければ車検が通らなかったのですが、現在はある程度のカスタマイズは許容されるようになりました。
車検に出す場合、陸運局に直接持ち込む→民間車検場→正規ディーラー車検の順に改造車は通しやすくなります。
正規ディーラーは、メーカーが保証した純正部品以外に責任は負いかねるという規約があるため、車検を受け入れてもらえない可能性があります。
貨物車両は毎年車検になりますので、費用も抑えられるので、改造を期にユーザー車検に切り替えるのがおすすめです。
ユーザー車検で不安を感じた場合、陸運局で予約をして相談することもできるので、直接訪問して相談しましょう。
また構造変更をした場合、保険会社への変更手続きも必要となるので気を付けましょう。
車の内装DIYには、100均アイテムが優秀!
車の内装を簡単&おしゃれにDIYしたいなら、100均のアイテムを活用しましょう。
ここでは、車の内装DIYに使える100均アイテム2選をお伝えします。
リメイクシート
100均アイテムに、リメイクシートという壁や家具に貼れるシートがあります。
このシートを利用して、インパネやシフトゲートをアレンジすることができます。
リメイクシートははさみで簡単に加工できるので、DIY初心者でも簡単に挑戦できます。
カーボンシートデザインが車内の雰囲気に合いやすくおすすめです。
ウッド調のリメイクシートシートもおしゃれになりますよ。
強力マグネット
強力マグネットは、ボディが鉄製である車体に相性抜群のDIY材料になります。
活用例の代表としては、カーテンの固定です。
カーテンレールの取り付けは少し難易度が上がりますが、磁石のつく部分があれば手軽に車窓のカーテンを固定できます。
磁石付きクリップも、バンライフではなにかと役に立つようです。
「バンライフビルダー」って何?
バンライフ生活に興味を持つ人がふえていますが、「バンライフビルダー」という肩書はまだ浸透していないように思います。
バンライフビルダーは、車をバンライフ仕様にカスタムする人です。
2022年時点でバンライフビルダーを名乗る方では、鈴木大地さんが有名です。
鈴木さんは工務店勤務の大工の経験があり、趣味と実益を兼ねてカスタムバンを製作したことをきっかけに、バンライフビルダーとして活動することになったそうです。
カスタム費用は車両代別で150万~200万円が目安となっています。
キャンピングカーは利便性の高いものが多い中、鈴木さんが作り出す空間には居心地の良さが重視されています。
大工で培った技術と独自のセンスで、密かに人気を集めている存在です。
軽バンの天井を張替える方法!
ここでは、軽バン天井の張り替え方法についてご紹介します。
張り替えの手順は以下の通りです。
- 天井を外す
- 生地・スポンジを剥がす
- 生地を天井サイズに切る
- 生地を貼る
- 天井を戻す
まず天井を外します。車種によって外し方が異なりますが、ドライバーやトルクスソケットなどの工具が必要です。
天井を外したら、天井に貼り付いている生地とスポンジを剥がします。
スポンジはきれいに剥がさないと粘着が弱くなり、張り替え後に天井が垂れる原因になります。
きれいに剥がしたら、張り替える生地を天井より一回り大きくカットします。
貼る時に生地が足りなくなる可能性があるので注意しましょう。
そして、スプレー糊で生地を天井に貼り付けていきます。
生地を無理に引っ張ったりせずに貼り付けた方が、後で剥がれにくくなります。
一日天日干しして、糊が完全に固まったら天井を元に戻して張り替え完了です!
車中泊に飽きたら定住するのもアリ!
長い間移動生活を送り続けると腰を落ち着けたいと思うかもしれません。
近くに銭湯やコインランドリー、買い物に便利なスーパーなどがある便利な場所に一定期間駐車場を借りることができたら、定住するのもありかもしれません。
在宅ワークなどの定職を持たない場合は、そこを拠点としてアルバイトなどで次に旅にでるための費用を稼いだりするのもよいかもしれませんね。
高価で人気も高く、納入に時間がかかるキャンピングカーよりも、自分で商用車をDIYしてバンライフを満喫してみませんか?
まとめ
商用車をDIYするコツや内装をおしゃれにしたDIYを施したバンで車検を通すときに押さえておきたいことなどはお分かりいただけたでしょうか?
改造車の車検を通す際の最大ポイントは車検証などの記載内容や法律で決まっている規定を外れていないかです。
また、構造変更をした際は保険会社にも変更手続きを出すことが、今後にとって重要になってきます。
車の内装を板張りにするDIYは初心者の方には気軽に始めづらいかもしれませんが、自分が自分らしくいられる空間を作り出すのはとても楽しい作業だと思います。
そんなDIY初心者の方にお勧めの方法として板張り作業だけ業者に頼み、飾り付けを自分好みにするという手段があります。
おしゃれなバンライフを送るためにも、是非商用車のDIYに挑戦してみてください!
帰る場所、落ち着ける場所は人それぞれ。
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