トレーラーハウスに住むメリットとデメリットは?税金なども解説

トレーラーハウスに住むメリットとデメリットは?税金なども解説 車に住む

近年、場所に縛られない働き方が普及してきています。
それに伴って暮らしにも自由を求める方が増えているのではないでしょうか。

その暮らしの自由を実現する選択肢の一つとして、トレーラーハウスに住むという方法があります。

川西市の新築戸建てをご検討中の方の中に、一度は「トレーラーハウスで生活することを考えた」という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで本記事では、トレーラーハウスで暮らすなら知っておきたい、住むメリット・デメリット、ライフラインや税金についてご紹介します。

他にもトレーラーハウスの失敗しない買い方から、トレーラーハウスで定住する際の注意点についても紹介しています。

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トレーラーハウスとは

トレーラーハウスの定義

トレーラーハウスの定義

トレーラーハウスとは、簡単に言うと「タイヤがついた住宅」です。

一般社団法人トレーラーハウス協会によると、トレーラーハウスの定義は次の3点です。

  • 道路運送車両法で定められた自動車であること
  • 土地側のライフラインとトレーラーハウス側の接続構造が工具を使用しない方式であること
  • 随時かつ任意に移動できる状態で設置し、かつその状態を維持すること

それぞれの定義をもう少しかみくだくと、
1点目は「公道を走ることができる車両であること」
2点目は「ライフラインは簡単に着脱できる構造であること」
3点目は「いつでも移動できる状態を維持すること」ということになります。

上記を満たしたトレーラーハウスは、法律的には建築物ではなく自動車という扱いの工作物です。

逆に言えば、上記を満たしていないトレーラーハウスは建築物ということになり、住むためには建築確認をする必要があります。

キャンピングカーとの違い

キャンピングカーとの違い

移動できる住宅といえば、キャンピングカーを想像する方は多いでしょう。

トレーラーハウスとキャンピングカーとの大きな違いは、「自走できるか」「ライフラインに関する設備が簡単に着脱できるか」の2点です。

トレーラーハウスが自走できないのに対して、キャンピングカーはエンジンを備えているため自走できます。

また、トレーラーハウスそのものには水や電気を供給する機能がない一方で、キャンピングカーは供給する機能があるものが多く、車両にキッチンやトイレなどが付いています。

しかし、トレーラーハウスは外部から水道や電気、ガスを供給してもらうことができます。

トレーラーハウスに住むメリット

ライフラインが使用できる環境を整えれば、トレーラーハウスでも一般的な住宅と同様に生活することは可能です。

では、トレーラーハウスに住むメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

今回は2つのメリットをご紹介します。

建物を建てられない場所でも住むことができる

市街化調整区域や農地などの建物が建てられない場所でも、トレーラーハウスなら住むことができます。

それは、トレーラーハウスが建物ではなく車両として扱われるためです。

ただし、どこにでも自由にトレーラーハウスを設置してよいわけでないため、トレーラーハウスを設置する際は事前に自治体などに確認することが大切です。

固定資産税がかからない

一般的な住宅を購入した場合は、不動産取得税や固定資産税を納めなければなりません。

しかし、トレーラーハウスは車両扱いであるため、不動産取得税や固定資産税がかかりません。

ただし、自動車に関する税金がかかることは把握しておきましょう。

かかる税金については、後ほどご紹介します。

トレーラーハウスに住むデメリット

トレーラーハウスに住むメリットがある一方で、移動するのに費用がかかることや出入りに階段などが必要であることなど、デメリットもあります。

トレーラーハウスの購入を検討するうえで、デメリットを把握しておくことは重要です。

ここで2つのデメリットを確認しておきましょう。

高額な運搬費がかかる

次の目的地へ移動するときは、トレーラーハウスを車で牽引しなければなりません。

トレーラーハウスを牽引する際は、牽引や駐車の技術や、場合によっては免許が必要であるため、トレーラーハウスを運搬する業者に依頼することが一般的です。

1回の運搬にかかる費用は、平均で30万円以上と言われています。

なおご自身で牽引する場合は、車両の総重量が750kgを超えていると牽引免許が必要になります。

一般的な住宅よりも入口の高さが高い

トレーラーハウスにはタイヤが付いているため、その分床が高くなっており、出入りのためにはウッドデッキや階段が欠かせません。

トレーラーハウスはいつでも動かせる状態でなければいけないので、ウッドデッキや階段は取り外し可能なものを用意する必要があります。

トレーラーハウスのライフライン

トレーラーハウスでの生活でも、ライフラインは一般的な住宅と同じように使用することができます。

ただし、トレーラーハウスの定義にあるとおり、ライフラインは簡単に着脱できる構造でなければなりません。

トレーラーハウスで水道や電気、ガスを使用する際はどのように設置するのでしょうか。

水道と電気については、トレーラーハウスを設置する土地に上下水道や電気が来ていれば、そこに接続して使用することができます。

接続する際は、工具を使わずに着脱できるようにアタッチメントを使用します。

ガスはプロパンガスを使うのが基本ですが、都市ガスに対応している企業もあるようです。

都市ガスを希望する場合は、トレーラーハウスを設置する際にライフラインの接続環境を構築する業者へ相談してみるとよいでしょう。

トレーラーハウスにかかる税金

トレーラーハウスに住むメリットとしてご紹介したとおり、不動産に関する税金は基本的にかかりません。

しかし、自動車に関する税金がかかります。

基本的には自動車重量税がかかり、車検付きのトレーラーハウスの場合は自動車税も納める必要があります。

自動車重量税とは、自動車の重量に応じて納める税金で、購入時や車検の際に支払います。

また自動車税とは、自動車の排気量に応じて納める税金で、1年に1度支払います。

なお、2019年9月末までは自動車の購入時に、自動車取得税を納めなければなりませんでしたが、消費税が10%になるのと同時に自動車取得税は廃止されました。

2019年10月からは環境性能割が導入され、燃費の良い自動車であれば購入時に納める税金が安くなります。

トレーラーハウス生活失敗の理由2選!後悔しないために

せっかくトレーラーハウス生活を始めても、すぐにトラブルや不便が発生してしまうと後悔につながってしまうかもしれません。

ここでは、トレーラーハウス生活が失敗する理由を2つご紹介します。

本体価格だけで購入する

トレーラーハウスは、100万円台の格安価格で手に入れることも可能です。

しかし、住むことになると生活スタイルに合った間取りや広さが必要です。

購入後に、「キッチンが狭い」「個室がない」「家が狭くて外に出たい」といった悩みが出てくる人もいます。

購入価格はもちろん大事ですが、購入後の暮らしをイメージすることも忘れずに。

メンテナンス面を考慮していない

トレーラーハウスは、普通の住宅と違って土台を構えていないため、タイヤやサスペンションの劣化が早く、頻繁にメンテナンスが必要です。

そしてその分のお金も必要になります。

トレーラーハウスの維持費、メンテナンスの手間なども考慮しましょう。

トレーラーハウスに住む貧乏人?

アメリカでは、貧困層がトレーラーハウスに住むという実態があります。

コロナ禍以降、失業者が急増したアメリカは貧困問題が深刻化しています。

経済的な不安に影響を及ぼしているのか、住宅に対する価値観なのです。

マイホームを持つことが豊かさの象徴でしたが、必要なものだけで暮らすミニマルな生活を求めるようになってきました。

またアメリカは、インフレで住宅価格の上昇もあり、低所得者でなくても住宅購入は簡単に決断できなくなっています。

そのため近年のアメリカでは、トレーラーハウスに住む人が増えています。

空き地にトレーラーハウスを設置して電気屋ガスを提供する、トレーラーパークも増えてきています。

トレーラーパークは、トレーラーハウスを買う余裕がない人でも、大家さんがトレーラーハウスを設置してすぐに使えるようになっているそうです。

トレーラパークは貧困層の住む場所として、スラム化しています。

日本にもこんな未来が待っているのでしょうか?

トレーラーハウスの価格はどのくらい?

トレーラーハウスは、新車でも200万円台から購入可能です。

価格帯200万~400万円のトレーラーハウスだと、事務所や店舗として使うワンルーム仕様が多いです。

500万円以上なら、キッチン、シャワーなどを完備したタイプや、開放的な間取り、おしゃれなデザインのトレーラーハウスが選べるようになるでしょう。

本格的に住宅として購入を検討されている方なら、500万円以上のトレーラーハウスがおすすめです。

アメリカ製のトレーラーハウスは、500万円前後で実用性が高く、ヨーロッパ風のおしゃれな雰囲気もあり、日本で人気を集めています。

特に、Tango社のトレーラーハウスはアメリカ製でも日本仕様になっているものがあり、使い勝手の良さとおしゃれさが人気の理由のようです。

トレーラーハウスをおしゃれにする工夫!

トレーラーハウスをいうと、見た目がごつごつした車両を思い浮かべる人もいるかもしれません。

しかし、工夫次第でおしゃれにすることも可能です!

ここでは、トレーラーハウスにおすすめなインテリアをご紹介します。

木目のインテリアウッド

デッキがあることの多いトレーラーハウスは、木目調のインテリアと相性抜群です。

木目の温かくカジュアルな雰囲気に包まれると、落ち着きや癒しを取り戻せそうです。

メタリックのインテリア

宇宙船のようなメタリックな外観のトレーラーハウスなら、内装もメタリックにあうものを選んでみてはいかがでしょうか?

スチール素材を使ったチェア、照明、本棚を取り入れると、モダンでおしゃれな印象に早変わりします。

カントリー調のインテリア

コテージのような外観のトレーラーハウスには、欧米の田舎を思わせるカントリーインテリアがおすすめです。

明るい色味の樹の素材、リネン・コットン素材のファブリックを合わせて、温かさを演出します。

キズや汚れも味になるので、家具にエイジング加工するのも良いですよ。

トレーラーハウスの賃貸はある?

トレーラーハウスの賃貸は、2022年時点ではわずかながら存在しているようです。

トレーラーハウスのほとんどが、1泊あたりの料金で貸し出されており、宿泊施設のような取り扱いが多いです。

しかし中には「1ヶ月15万円」など、賃貸としての募集もあります。

しかしその詳細を見てみると、内装や設備などは事務所向けです。

水回りが充実していないため、住居としての賃貸するには難しいでしょう。

トレーラーハウスの住居としての賃貸は、まだまだ一般的でないようです。

そもそもトレーラーハウスは不動産ではなく車両なので、賃貸物件として探すこと自体が難しいのかもしれません。

トレーラーハウスの住まいを体験してみるには、トレーラーハウスがあるキャンプ場や宿泊施設を訪れると良いです。

トレーラーハウスの失敗しない買い方!

トレーラーハウスを購入して、その後トラブルに発展してしまうことも多くあるようです。

そこで、トレーラーハウスの購入時に失敗しないための方法をご紹介します。

まず、トレーラーハウスを見て先に購入するのはやめましょう。

自動車ではありますが、普通車のように買ってしまうと設置場所によっては違法になってしまいます。

さらに、購入後の返品でもめてしまうケースもあるようです。

そのため、トレーラーハウスの現物や金額を確認したら、トレーラーハウス設置について建築行政の窓口で相談しましょう。

設置場所や用途によって、トレーラーハウスの建築確認が必要かどうかの条件が変わります。

違法にならない条件を知った上で、トレーラーハウスを選んで購入しましょう。

そして、設置後は建築行政に報告を行うことも忘れてはいけません。

法律を守れば、トレーラーハウスはとても便利なアイテムです。

でも安定した暮らしを望むなら定住がイチバン!

ここまで、トレーラーハウスに住むメリット・デメリットなどをご紹介しましたが、実は公道を走るためにはナンバープレートを取得しなければならないなど、トレーラーハウスの設置や移動にはいくつか注意点があります。

そのため、トレーラーハウスで移動しながら生活するのに向いているのは、時間に余裕がある方や、行政的な手続きをこまめにおこなえる方と言えます。

最後に、トレーラーハウスの設置や移動に関する注意点を2つみていきましょう。

設置するために地盤の確認が必要

トレーラーハウスは重量があるため、設置する際は地盤の固さを事前に確認する必要があります。

たとえば、コンクリートで強化されていない土地に設置すると、地盤が沈下する恐れがあります。

また、水道を使うために給水管が通っているかどうか調べる意味でも、地盤の調査は重要です。

車両の大きさを確認する必要がある

公道を走行できる自動車の大きさは、車幅2500mm、車高3800mm、車長12000mmまででと法律で定められています。

しかし、基本的にトレーラーハウスはこのサイズよりも大きくなっています。

そのため、トレーラーハウスは特殊車両通行許可を取得しなければ公道を走ることができないので、公道を管理している運輸局にその都度申請する必要があります。

このように、トレーラーハウスの設置や移動には手間や費用がかかります。

安定した暮らしがしたいという方は一般的な住宅を購入したり賃貸物件を借りたりして、定住することをおすすめします。

まとめ

今回は、トレーラーハウスで住むことを検討している方に向けて、トレーラーハウスに住むメリットやデメリットなどを解説しました。

ライフラインなどの生活環境を整えることで、一般的な住宅と同様の生活をトレーラーハウスでも送ることができます。

しかし、トレーラーハウスの設置や移動にはさまざまな制約があるため、手続きなどに手間や費用がかかります。

こうした条件を踏まえると、時間に余裕がある方などを除いては、一般的な住宅に住むほうがゆとりのある安定した生活を送ることができると言えます。

帰る場所、落ち着ける場所は人それぞれ。

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