一戸建ての購入を検討する際や、今住んでいる家から引っ越す際に「キャンピングカーに住むのはどうだろう」と一度は考えたことがありませんか。
キャンピングカーと言っても、今はさまざまなキャンピングカーが登場しており、標準装備やオプションの種類も幅広くあります。
今回は、キャンピングカーの装備を検討するうえで知っておきたい生活スタイルごとの違いや、装備のなかでもおすすめの「電源」「トイレ」「エアコン」の3つについてご紹介します。
他にもキャンピングカーの必須アイテムの紹介や、キャンピングカーと一戸建て、それぞれに住む場合の違いについても解説しますので、芦屋市で新築戸建てをご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
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キャンピングカーで必要な設備は生活スタイルによって違う
キャンピングカーで暮らす場合にどのような装備が必要かを考えるうえで、初めに確認すべきことはご自身の生活スタイルです。
たとえば、以下の3つの観点で生活スタイルを考えてみるとよいでしょう。
現在の家族構成
家族構成から、食材の保管に関する冷蔵庫や収納スペース、トイレなど水回りの有無、快適に眠るためのスペースや装備の確保など、何がどれだけ必要かがわかります。
たとえば、ファミリーなら比較的多めに食材を保存できるような装備が必要です。
一方、独身や2人暮らしの場合は、食事は外食で済ませることにして装備自体は少なくすることもできるでしょう。
通勤・通学する必要があるかどうか
職場や学校に行く必要があるかも、考慮すべき重要なポイントです。
在宅で仕事や授業を受ける場合は、電源タップやインターネット環境の整備など、電源周りを充実させることをおすすめします。
通勤・通学しなければならない場合は、職場や学校から遠い場所へ行くことが難しいので、そもそもキャンピングカーに住むのかどうかから、考え直さなければならないかもしれません。
得意・苦手な気候
ご自身やご家族の得意な気候や苦手な気候も明らかにしておくと、エアコンなどを備えるかの検討材料となります。
旅をしながら生活する場合は、苦手な気候の地域を避けるなど、目的地がある程度定まりやすくなります。
目的地やそこに向かう道中で必要な装備だけに絞るということで、コストカットをすることもできるでしょう。
キャンピングカー生活で一番重要なのは「電源確保」
キャンピングカーで快適な生活を送るために、最も重要な装備は「電源」です。
とくにサブバッテリーは、車内の電化製品を使用するのに欠かせないため、必ず搭載しておきましょう。
もしも、キャンピングカーのメインバッテリーから日常生活用の電気をとろうとすると、バッテリーが上がってしまい、エンジンがかからなくなる恐れがあります。
「どのような電化製品を利用したいか」「どのくらいの電力を消費しそうか」という2点を事前に考えておき、必要な容量に応じて、複数個のサブバッテリーを用意しましょう。
また、ソーラーパネルや自動発電システムを備えていれば、サブバッテリーを充電することができるので便利です。
キャンピングカーに「外部電源入力」があれば、外部から電力を取り込むことができるので、さらに快適な生活を送ることができるでしょう。
自由で束縛されない旅をしたいなら「トイレ」は必須!
次に重要な装備が「トイレ」です。
キャンピングカーによって、トイレが標準装備であるものと、オプションであるもの、そもそも設置が難しいものがあります。
移動しながら買い物のついでにお店でトイレに入る、といったことがいつでもできるとは限りません。
とくに、女性やお子さま、お年寄りとともにキャンピングカーで生活する場合は、トイレが車内にあると安心できるでしょう。
また、周囲が暗い場所や深夜にトイレを利用したくなった場合も、車内のトイレが利用できれば防犯面でも心配ありません。
ポータブルトイレを常備するという方法もありますが、毎回の処理などの手間を考えると、できるだけ車内にトイレを設置することが望ましいと言えます。
夏でも快適に過ごせる「エアコン」
夏に道の駅や高速道路のパーキングエリアで、アイドリング状態で駐車しているキャンピングカーを見かけたことがあるでしょう。
そのことからもわかるとおり、「エアコン」はとくに夏に必要なアイテムです。
大きなキャンピングカーを購入する場合は、可能であれば家庭用エアコンを搭載することをおすすめします。
キャンピングカーは、一般的な車と同じように車載エアコンが搭載されていますが、エンジンを切るとエアコンが止まってしまいます。
また、大きなキャンピングカーの場合は、車載エアコンだと車の後部まで冷えるのに時間がかかることも難点です。
家庭用エアコンがあれば、エンジンが切れてもサブバッテリーから電気を供給してエアコンを使い続けることができ、車内が冷えるのが早くなります。
ただし、家庭用エアコンは消費電力が大きいため、容量が大きいサブバッテリーを複数個用意したり、ソーラーパネルなども利用したりして、電力を維持する必要がある点に注意が必要です。
全部揃っている一戸建ての購入を検討してみるのもアリ?!
ここまで、キャンピングカーでおすすめの装備を3つご紹介しました。
電源やトイレ、エアコンは、一戸建てに住む場合も同様の設備が必要になりますが、一戸建ての場合は購入者が設置するかどうかを検討する余地なく、標準で設置されているのが一般的です。
キャンピングカーと一戸建て、生活拠点として購入するならどちらのほうが良いか、この章で改めて考えてみましょう。
キャンピングカーに住む大きなメリットは、何と言っても住まいと共に自由に移動できることでしょう。
これは一戸建てにはない特徴で、個性的な家に住みたいと考えている方にとっては非常に魅力的です。
しかし、キャンピングカーは一戸建てと違い、数十年間居住することを想定してつくられていません。
そのため、ライフラインに関する機能が少なく装備を増やして補う必要があるなど、ご自身で「何がどれだけ必要で、その都度どれだけ費用がかかるか」を考える必要があります。
一方、一戸建ては長期間居住する目的で建築され、最低限の生活を送るために必要な設備が揃っています。
また、キャンピングカーでライフラインに関する設備を整えたとしても、何かが故障した場合にその装備だけを取り換えられるとは限らず、車体の部品ごと交換することになり、予想外の出費に繋がる恐れがあります。
さらに、キャンピングカーの車検は、特殊な車検である場合があり、キャンピングカーの車検を専門でおこなっている自動車工場に依頼しなければならないという可能性もあります。
一戸建てであれば、不具合が起きた場合は、仲介した不動産会社に相談したり、箇所の専門家に連絡したりすることがしやすいため、それほど手間はかからないでしょう。
以上のことから、居住期間が数十年に渡る可能性があるなら、さまざまな装備を揃える必要があるキャンピングカーよりも、必要な設備は購入時にはすでに揃っている一戸建てを住まいにすることをおすすめします。
キャンピングカーの必須アイテム5選!
ここでは、これまでお伝えしたものとは違った、キャンピングカーの必須アイテム5選をご紹介します。
ポータブル電源
ポータブル電源は、いつでもスマホを充電できるようにしておくために必須のアイテムです。
ナビを使ったり、連絡を取ったりなど、スマホを頻繁に使用する人は必ず準備しておきましょう。
非常用グッズ
初めてのキャンピングカー旅行には、ハプニングやトラブルがつきものです。
そんな時に備えて、非常用グッズを用意しておくと安心して旅行を楽しめます。
キャンプ道具
キャンプ道具があれば、時間や場所に縛られずに、アウトドア料理を楽しめます。
レンタルもできますが、自分たちで用意しておくと便利です。
ウォータージャグ
ウォータージャグは、水を入れるポリタンクのことです。
水はキャンプ場以外の場所でも使うことがよくあるので、ウォータージャグがあるととても便利です。
適宜給水しておけば、移動先でも使うことができます。
サーキュレーター
サーキュレーターは空気を循環させる扇風機のようなものです。
車中泊の際は窓を閉めるので、夏は蒸し暑くなってしまいます。
サーキュレーターを装備して、車内の温度を快適に保ちましょう。
フル装備の本格キャンピングカー!
キャンピングカーで長旅を快適に楽しみたいなら、フル装備のキャンピングカーがおすすめです!
本格的フル装備のキャンピングカー、車内は一体どうなっているのでしょうか?
トヨタ「カムロード」をベースにしたキャブコンの装備をご紹介します。
まずは大きな常設ベッド。
運転席上部のバンクベッドは、大人2人が広々と寝られます。
ベッドマットを上げると、32インチの大きなテレビが付いています。
ベッドの窓にはロールカーテンも付いており、夜間でも安心です。
ベッドルームはその他にも、LEDスポットライトや100Vコンセント、USBポートが付いています。
シンク一体型キッチンにはIHコンロが標準装備されています。
大容量148Lの冷蔵庫・冷凍庫もついています。
食事スペースには、4人が対面対座できるシート、無段階の高さ調節可能なセンターテーブル、4つのドリンクホルダーがあります。
温水シャワー、トイレ、冷暖房、電源、給排水モニター、オーディオセット、作業台、キャビネット、収納スペース等がついた、まさにフル装備キャンピングカーです。
キャンピングカーでいらない装備は?
キャンピングカー生活をしてみて、実際には使わなかった装備があると話す経験者もいます。
ここでは、経験者に学ぶキャンピングカーでいらない装備3選についてご紹介します。
照明
シンクやダイネットに付けた照明は使わなかったようです。
室内灯だけで足りることもあるので、車内に必要な照明数は意外と少ないのかもしれません。
テレビ
毎日移動を続ける生活だと、テレビをつけるたびに番組の地域設定をするのが面倒になり、次第に使わなくなったそうです。
テレビ本体の受信感度も悪かったため、もっと普通の家のように使えれば便利だった、と話しています。
エアコン
真夏に活躍しそうな装備ですが、真夏でも空気を循環できれば、エアコンなしで過ごすことができたそうです。
冬は冬でAC電源不要のFFヒーターがあったため、エアコンは数回しか活躍しなかったのが事実なのだとか。
キャンピングカーなんていらなかった!?
キャンピングカーを購入したものの、早期に手放してしまう人もいるようです。
キャンピングカーいらなかった!と感じた人の理由を4つご紹介します。
- ホテルの方が快適に寝られる
- 自分で運転しなくてはならない(運転が好きじゃない)
- 旅先の食事が楽しみでキッチンを使わなかった(買い替え)
- 普通車にはないトラブルが多い
キャンピングカーを手放した方の中に、「キャンピングカーに求める希望を明確にせずに購入したことが失敗の原因」と話す人がいます。
キャンピングカーを住宅で例えるなら建売住宅だけど、キャンピングカーの使い方には平均値はないのでは?とのこと。
そう考えるとキャンピングカーは、DIYでオリジナル装備をした方が使い勝手が良いとも考えられますね。
キャンピングカーの常備品!
キャンピングカー生活は、車中泊の旅になります。
毎日使うアイテムはもちろん、あまり使わないけどいざという時に役立つ常備品もご紹介します。
小さめのエコバック
旅の最中は、コンビニを利用することが多くなります。
しかし、スーパーで使うようなトートバッグだとかさばるので、小さめのエコバックがあると重宝します。
日常でも長旅にも使えるので、常備しておいくといいでしょう。
レインジャケット
使用頻度は年に数回程度かもしれませんが、雨降りの中で作業をすることもあるかもしれません。
また、寒い日には防寒具としても使えるので、1着はキャンピングカーに常備しておきたいアイテムです。
ライター
キャンピングカー生活の最中で、ライターが必要になるのは焚火や料理のときだけではありません。
ビニールひもを炙ってほつれを止めたり、棘抜きの時に針の先を炙ったりと、ちょっとしたシーンで使うことが結構あります。
柄の長いライターがおすすめです。
キャンピングカーの最新設備!
キャンピングカーには様々な種類があり、一通り生活に必要な設備が整っています。
高級なキャンピングカーになると、さらに最新設備がついていることも多いです。
例えば車の屋根を持ち上げて車内の空間を広げる装備「ポップアップルーフ」や、屋根がテントになる「ルーフテント」がオプション装備として人気です。
また、タブレット端末でドア開閉やオーディオなどを操作できるタイプ、ペットに特化したタイプ、リムジンのように後席が独立し、大型照明やワインセラー、コーヒーメーカーなどがついたタイプなども最新設備つきのキャンピングカーとして注目を集めています。
1,000万円以上の高級キャンピングカーに乗って、最新設備で旅を楽しむのもいいですね!
キャンピングカーの快適空間のおすすめの設備!
ここでは、キャンピングカー生活をより快適にしてくれるおすすめの設備をご紹介します。
FFヒーター
FFヒーターは秋冬の寒いシーズに活用します。
ガソリンタンク内のガソリンを使って室外の空気を燃焼し、車内を暖めます。
サブバッテリーと併用すると、バッテリー上がりや騒音を回避できます。
サイドオーニング
サイドオーニングとは、収納型の日よけテントです。
日差しや雨を防ぎながら、車内での食事などを楽しめます。
単なる日よけとして使うものからテントの形をしているものまで、種類は様々です。
簡易的なサイドオーニングは、テント型よりも設置が簡単にできます。
冷蔵庫
夏や長期旅行では、冷蔵庫が活躍します。
旅先で入手した冷蔵商品を持ち帰る際も活用できます。
まとめ
今回は、キャンピングカーのおすすめの装備をテーマに、生活スタイルに合わせて装備を選ぶことと、どの生活スタイルにもおすすめの3つの装備をご紹介しました。
キャンピングカーでの快適な暮らしを実現するためには、購入前にご自身の生活スタイルを整理し、必要な装備を用意することが大切です。
しかし考えるべきことが多岐に渡るので、あまり労力をかけずに快適な生活を手に入れたいという方は、一戸建ての購入も検討してみるとよいでしょう。
帰る場所、落ち着ける場所は人それぞれ。
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