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甲子園口駅周辺の新築戸建てをお探しの方は、老後はゆったりとヨットで暮らしたい、と思ったことはありませんか?
海外旅行先で、悠々自適にヨットを乗りこなしている方々を見かけると憧れのような気持ちが出てくるものですよね。
実際にヨットで暮らすには、どのような準備が必要なのでしょうか?
そこで本記事では、海の上で暮らすことができるのか、またその場合の各種手続きやインフラはどうなるのかなどについて解説しています。
他にもヨットの値段や、ヨットでのトイレ事情などについても解説していますので、海上生活を夢見ている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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ヨットで暮らすことは可能か?
ヨットで暮らすと、海の上で何日も過ごし続けることになります。
当然、普段暮らしているように過ごすことは難しいでしょう。
ただし、1年の半分程度はヨットで航海しながら暮らしている強者も海外にはいらっしゃるようです。
とてもロマンチックに感じますが、生活するとなると素敵なことばかりではないでしょうね。
友人や夫婦、家族と一緒に挑戦するとなると、なかなかプライベート空間を確保するのも難しいです。
船内も狭く、自由に使えるスペースにはもちろん限りがあります。
普段から物持ちが良く、断捨離できないタイプの方にはきついですね。
ヨットで暮らすことは可能ですが、不便さが生じてしまうことは覚悟しなければならないでしょう。
住宅設備はどうする?
数時間の航海ではなく、住宅として使用するための設備について考えてみましょう。
まずは、生活するために必須のトイレ問題です。
ヨットにもトイレは設置することが可能です。
ただし、定期的にタンクの処理や洗浄が必要なことは忘れてはいけません。
洗浄をしっかりおこなったとしても、室内ににおいが残ってしまうこともあるでしょう。
水回り設備としては、お風呂も問題です。
日本人としては、温かいお風呂でリフレッシュすることで一日の疲れがとれるような気がしますよね。
残念ながら、ヨットにお風呂を設置することはとてもハードルが高いです。
お風呂で使用するお湯は、エンジンを回しているときの熱を使う場合が多いです。
これには大量の水が必要になるため、搭載スペースも広い大型クルーザーなどでないとできないでしょう。
エアコンはどうでしょうか。
夏場の暑さをしのぐためにも、エアコンはほしいところです。
しかし、小さなヨットではエアコンは準備できたとしても電源が準備できません。
ハッチを開けて風通しはできますが、この場合は虫が入ってきてしまいます。
悩ましいところですね。
各種手続き・インフラ関係はどのようにする?
仮にヨットで暮らしていくとすると、気になるのは住所の有無や郵便関係です。
日本で生活するには住所登録が必要ですが、船を家として登録することはできないことになっています。
役所では新たに転入してくる住民を受け入れる際に、届け出る住所に住所登録されている建物があるのか必ず確認をとります。
住所として登録されていない建物であった場合は、受付はされるものの許可が下りるかは自治体の判断です。
建物所有者に居住可能かの確認がとれない限り転入許可がおりない仕組みなのです。
現在の日本では、水上生活は認められていないため、いずれにしても住所登録は厳しいでしょう。
郵便や宅急便の受け取りはどのようにすべきでしょうか。
住所登録ができないわけですから、水上での受け取りはできません。
ひとつの選択肢としては、ヨットハーバーやマリーナの事務所宛に郵便などを指定して、取り次いでもらう方法です。
ヨットハーバーなどと事前に契約しておくことで、受け取りはしてもらえるでしょう。
契約していない段階で、郵便物が配送されたとしても送り返されてしまう可能性が高いです。
事前に郵便が届くことを連絡しておくと、返送の予防策になるかもしれませんね。
銀行や金融系サービスは、住所がないと取引ができません。
ヨット生活を始める前に、すでに口座開設やキャッシュカード発行などの手続きを済ませている場合は問題ないでしょうが、何かトラブルが起こってしまうと心配です。
絶対に安心して取引ができる保証はなく、心もとないでしょう。
今や日常生活の大事なインフラであるIT関連。
地上においては、携帯電話が使用できない場所はほぼ無くなりました。
しかし、海の上ではどうでしょうか。
まだまだ海に向けたスマートフォン用電波の発信は十分ではありません。
WiFiなどのネット回線がつながらなければ、データの送受信も出来ませんね。
くわえて、ヨットは海の上にあるため海水にさらされ回線は不安定になりがちです。
プリンター、モニターなどのデバイスは、電気系統のため湿気に弱く壊れやすくなります。
雨漏りが起こってしまうと大変ですし、管理には注意が必要ですね。
日本でヨットに住む人はいる?
海での生活に強く憧れをもち、家を手放してヨットに住む人は、日本にも存在しています。
実際ヨットに住む人の話よると、家賃もマイカーも必要ないが、ヨットの係留費、修繕費がかかるとのこと。
しかしトータルで見ると、「生活費は安くなった」といいます。
その他の観点からも、日本でヨットに住むことを現実的に見てみましょう。
日本で暮らす限り、住民票は必ず登録する必要があります。
日本では船を家として登録することはできないため、その点は問題として挙がることになるでしょう。
また、台風上陸がとても多い日本。
台風時にはヨットの中に入ることはできません。
そもそも日本は気候が一定ではないため、ヨットで長期間滞在するのは難しいでしょう。
実際にヨットに住んでいる日本人は、仕事や料理、就寝などはヨット内ですが、トイレやお風呂などのはマリーナのクラブハウスを利用しています。
電力供給もクラブハウスで行っています。
そのため、日本における「ヨットに住む生活」というのは、24時間ヨットに揺られているわけではなく、クラブハウスにお世話になりながら、というのが現実的な暮らし方なのです。
家を引き払って船に住むのは、バンライフ(車中泊生活)よりさらにハードルが高いといえます。
あなたが想像する「ヨットに住む生活」はどんなものでしょうか?
夢のまた夢!自宅がヨットになる「ヨット型住居」とは?
あなたはヨット型住居をご存じでしょうか?
住居の機能性を持ちながら、自由に海上を移動することのできる、まさしく「水上の家」といえるヨットがあります。
アメリカの企業が、2年にわたるコンセプト期間を経て考案した海上住宅です。
エネルギーはすべて自給自足で、屋根にはソーラーパネルが敷き詰められています。
また、雨水をろ過して生活用水に変換するシステムも搭載されています。
白がベースの内装は、高級ホテルさながらの洗練された雰囲気があります。壁は一面ガラス張りで開放的な空間がとても魅力的です。リビング、キッチン、寝室、バスルームを完備しています。
このヨット型住居の販売価格は、550万ドル(約5億9700万円)から、とのことです。
興味のある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
ヨットの値段は?
ヨットに住むなら、ヨットの値段も気になりますよね。
ヨットの値段は、サイズや性能によって差があります。
一般的なクルーザー系のヨットは、新品でおよそ1000万円からあります。
中古ヨットであれば、新品の約半額の値段を想定するといいでしょう。
ヨットはすごく高級なイメージがあると思いますが、小型なら100万円未満の中古ヨットもたくさんあります。
中古ヨットでもいい場合は、意外とすぐに手に入れられるでしょう。
最上級で大型の新品ヨットともなれば、億単位の値段になります。
億単位のヨットは高級住宅のような内装で、まさに憧れのヨット生活ができそうな雰囲気です。
高級ヨットの購入は、高級住宅を買うのとどちらがいいのか…迷ってしまいそうですね。
ヨットのトイレ事情が気になる!
ヨット暮らしを考える上で気になることのひとつに、トイレ問題があるかと思います。
大きな海を走るヨットには、必ずトイレがついています。
そしてヨットのトイレ(マリントイレ)には、いくつか種類があります。
まず水の流し方は、手動式・電動式・バキューム式の3種類あります。
手動式はポンプを上下に動かして排水する仕組みで、電動式はトイレスイッチを押して排水する仕組みです。
バキューム式は流すのではなく、少量の水と一緒に汚物を吸い込む方法です。
排水時に使う水は、海水・清水どちらの方式も存在しています。
汚物の処理方法は2通りあり、海へ直接排水する方法、汚水タンクへ貯蔵する方法になりますが、大半のヨットが直接排水のトイレとなっています。
理由のひとつとして、掃除の大変さが挙げられます。
汚水タンクに貯蔵する場合は、帰港後にマリーナで処理し、掃除します。
使用する度に掃除をしなければならないので、結構大変です。
とはいえ、海に直接流してしまうのも、あまり気持ちの良いものではありませんよね。
画期的なマリントイレができることを願うばかりです。
ヨットのトイレは緊急用ととらえ、できる限りマリーナでトイレを済ませるといいでしょう。
ちなみにトイレのないヨットでは、介護用トイレや災害用トイレを使用するという方法がとられます。
ヨット暮らしの前に「乗る」体験をしてみたい!
ヨットで暮らすためのアイディアを数々お伝えしましたが、この記事をお読みの方の中には、ヨットに乗ったことがない初心者さんもいらっしゃるかもしれません。
初心者さんならヨット暮らしの前に、まずはヨットに乗ることで、その魅力を体感してみたいものですよね。
ヨットには「クルーザーヨット」「ディンギーヨット」の2種類があります。
クルーザーヨットは、船室がついていて、ベッドやキッチンなどの居住設備が完備されている大型のヨットです。
一方ディンギーヨットは、船室のない小型ヨットです。
場所を選ばず、1人でも気軽に楽しめます。
この2種類のヨット体験ツアーに参加したり、友人などに教えてもらうなどして、ヨットに乗る経験をしてみるのはいかがでしょうか?
ファミリーでのクルージングヨットも、一人でディンギーヨットを操縦してみるのも楽しいですよ!
ヨット暮らしは大変!
ここまで、ヨットで生活するために考えておきたいことをまとめてきました。
やはり、ヨット暮らしはかなり不便がつきものであると覚悟した方が良いでしょう。
住むにはやはり、陸の上が適していますね。
まとめ
今回は、ヨット暮らしが可能なのかどうかを含めて、その生活について考えてみました。
魅力があるのも事実ですが、憧れだけでは始められないのも事実でしょう。
特にお風呂やトイレ、洗濯や空調などの文明の利器を使えなくなると思うとなかなか気軽には始められませんね。
キャンプ生活などに慣れている方は乗り越えられるかもしれませんが、アウトドア経験がないままに挑戦することは避けた方が良いかもしれません。
ただ、海外では実際に海の上でヨット長期生活されている方もいます。
できる範囲で挑戦してみる価値はありそうですね。
帰る場所、落ち着ける場所は人それぞれ。
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