こんにちは、鈴木です。
今回は、洞窟で生活する人々をテーマにした記事を書いてみました。
洞窟というと、原始人や動物が住む場所というイメージがありますが、実は現代でも洞窟で暮らす人たちがいるんですよ。
世界には様々な洞窟住居がありますが、今回はその中から3つの例を紹介します。
オーストラリア「ダグアウト・ハウス」
オーストラリアの内陸部にあるクーバーピディという町は、世界最大のオパールの産地として有名です。
この町では、気温が夏には50度近くまで上がることもあり、冬はマイナス10度以下になることもあるため、地下に掘った洞窟で暮らす人たちが多いんです。
これを「ダグアウト・ハウス」と呼びます。
ダグアウト・ハウスは、元々はオパール採掘のために掘られた穴を改造したものです。
地下なので、外の気温に左右されずに一年中快適に過ごせます。
また、防音効果も高く、地震や火事の心配もありません。ダグアウト・ハウスは、普通の家と同じように水道や電気が通っており、キッチンやバスルームも完備されています。
トルコの地下都市「カッパドキア」
トルコにあるカッパドキア地方は、火山灰が風化してできた奇妙な形の岩山が点在する景勝地として知られています。
この地方では、古代から岩山をくりぬいて作った洞窟住居が多く見られます。
中でも有名なのが、地下都市と呼ばれる巨大な洞窟群です。
地下都市は、キリスト教徒がローマ帝国やイスラム教徒から迫害を逃れるために作ったと言われています。
地下都市には、教会や学校、倉庫や厩舎などがあり、数万人が暮らせるほどの規模です。
また、通気孔や水路なども工夫されており、外敵から身を守ることができました。
現在では観光客に開放されており、歴史や文化を感じることができます。
韓国の半地下(バシンバ)
韓国では、「半地下」と呼ばれる半分だけ地下に埋まった住居があります。
これは、1970年代から80年代にかけて急速な都市化に伴って増えた貧困層や移民労働者のために建設されたものです。
半地下は安価である反面、日照や換気が悪く、湿気やカビが多いという欠点があります。
半地下は、「パラサイト」という韓国映画で世界的に注目されました。
この映画では、半地下に住む貧しい家族を描き、韓国社会の格差や階級を象徴する場所として描写されています。
しかし、半地下には、夢や希望を持って生きる人たちもいます。
韓国の現実を映し出す舞台として、今後も注目されるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?洞窟で生活する人々は、世界には様々な形で存在しています。
洞窟住居は、気候や歴史、文化などによって異なる特徴を持っています。
洞窟住居は、人間の知恵や工夫の結晶であり、生活の場としてだけでなく、観光や芸術の対象としても魅力的です。