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「大自然を満喫しながら暮らしたい」と海や森のなかで暮らすことを夢みている方は、少なくないのではないでしょうか。
住宅が集まっている甲子園口エリアで新築戸建てをお考えの方のなかにも、自然の中に暮らすことに憧れがあるという人はいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は海を身近に感じる暮らしのなかでも、ヨットでの生活にフォーカスしてみました。
そもそもヨットに暮らすことができるのかということから、生活の様子や暮らすための手続き、陸上での暮らしと比較してどうなのかについてご紹介します。
ヨット暮らしの楽しさと難しさの両面をご紹介するので、海の上で暮らしてみたいと考えている方はぜひ参考になさってください。
ヨットに引っ越して暮らすことはできる?

レジャーとして週末だけヨットで過ごすのではなく、ヨットに引っ越して日常生活を送ることはできるのでしょうか。
結論としては、ヨットの船内に日常生活を送るための設備を揃えることは可能ですが、ヨットでは住民登録ができないため住所は別の場所に置く必要があります。
手続きについては後ほど解説するので、ここでは実際にヨットで暮らしている方の日常の一部をご紹介します。
ある男性がヨット暮らしを始めたきっかけは、コロナ禍で仕事が完全にリモートワークになったことでした。
昔から海での生活に憧れていた彼は、横浜の自宅を手放し、中古のヨットを軽自動車ほどの値段で購入します。
ヨットを係留させることができる施設を利用して、トイレやお風呂は施設のものを借りながら、衣食住や仕事をヨットで完結させています。
ヨットの船内はそれほど広くありませんが、一人暮らしであれば、水回りを工夫することで日常生活を送ることはできると言えます。
ヨットの住宅設備はどうなっているのか

日常生活を送ることが可能であるとわかったところで、ヨットの住宅設備についてさらに詳しくみていきます。
ベッド
ヨットの大きさによりますが、1人が横になれるスペースは確保されています。
決して広くはないので、快適に眠るためにはご自身に合った寝具を探すなどの工夫が必要でしょう。
キッチン
キッチンが備え付けられオーブンが付いているヨットもあれば、キッチンはなくカセットコンロを持ち込んで料理をするヨットもあります。
キッチンが備え付けられていても省スペースであるため、料理道具をたくさん置くスペースはなく、簡単に作れる食事を作っている方が多いようです。
トイレ・お風呂
海外のヨットの場合は、船内にトイレが設置されています。
しかし、日本のヨットにはトイレが設置されていないため、港などのトイレを借りる必要があります。
また、海外のヨットについているトイレについては、定期的な給水と溜まったものの処理をご自身でおこなわなければなりません。
お風呂は、海外・日本ともに設置されていないことがほとんどなので、基本的には係留できる施設のお風呂を借りることになります。
電化製品
係留できる施設からヨットへ電力を供給して、バッテリーに蓄電することで電化製品を使うことができます。
注意点は、インターネットや電話の電波が海上では届かない場所があるという点です。
仕事やプライベートでインターネットや電話を使う場合は、電波が届く範囲にヨットを置く必要があります。
ヨットで暮らすための手続きは?
ここからは、ヨットで暮らすために必要な手続きについて解説します。
最も重要なことは先述のとおり、「ヨットでは住民登録ができないため住所を別の場所に置く必要がある」という点です。
ヨット暮らしの手続き①住民登録
日本では、住民票に記載された住所をもとに住民税が課税されたり、行政手続きがおこなえるようになっています。
しかし、ヨットでは住民登録をすることができないため、友人や家族に相談して同居人ということにしてもらったり、ご自身で賃貸物件を借りたりして、住所を確保する必要があります。
ヨット暮らしの手続き②金融サービスの利用方法
生活資金などを管理するために銀行を利用する方が多いでしょう。
銀行などの金融サービスを利用する際は、現住所を登録することが約款に記載されています。
住所不定の場合、銀行の利用はもちろん、クレジットカードを作ることもできないため、ご自身で常に現金を所持したり管理したりしなければなりません。
とくに、不労所得や年金を受け取ってヨットで生活することを想像している方は、金融サービスの利用が必須になるため、住所はしっかり確保しましょう。
ヨット暮らしの手続き③郵便や荷物の受け取り方
郵便や荷物は、基本的に届け先の住所に届くため、住民登録をしている住所に同居人がいれば安心です。
一方、郵便や荷物を受け取る人がいない場合や登録した住所にあまり足を運べない場合は、最寄りの郵便局やコンビニなどで受け取れることがあるため、利用する条件に合っているかどうかを確認して利用するとよいでしょう。
海の上で生活ってどんな感じ?
実際に海の上で生活するのは、どんな感じなのでしょうか?
海上生活の経験者を調査してみました。
ハワイ在住の夫妻で、ボートハウスに10年以上暮らした経験者は、このように話しています。
- 我が家はアパートなんかと比べても、きちんとしています。
- 違いは庭がないってことくらい。その代わりにビーチがある。
- 私たちが海の上にとどまる理由のひとつは、週末や夜の最先端を追いかけられることがあります。
海で暮らす生活は、地上での暮らしとほとんど変わらず、立地によっては花火やエンターテインメントが楽しめるようです。
奄美大島に住むファミリーで、ヨット生活をしている方がいます。
こちらのファミリーは、カセットコンロを使って島野菜を使った朝食を摂り、朝食後には家族でSUPを楽しむ。
そして誰も来ないビーチに上陸して遊ぶなど、まさに楽園のような暮らしをしています。
主な生活空間は4畳半、洗濯物は船で手洗い、セーリングツアーガイドで収入を得て暮らしているそうです。
奥様は本当ファンタジーみたいで幸せ、と話しています。
ヨットの船内生活はこんな感じ!
セーリングヨットで世界一周の生活している方の、船内の様子をご紹介します。
乗り込んですぐのデッキには、ウッド調の3畳ほどのスペースにソファがあり、普段は子どもの遊び場になっています。
ゲストがやってくるときは、ここでお酒を飲んだり食事をする社交スペースになるそうです。
デッキを抜けた船内は、リビングとキッチンがあります。
5人がゆったり座れそうなL字ソファ、大き目の折り畳みテーブル、収納豊富なキッチンがあるなど、室内設備は充実しています。
ベッドがある船室は3つあり、ベッド下には収納が付いています。
船室の奥にはトイレとシャワー室があり、真水を使う水洗タイプが採用されています。
マリーナで水と電気が手に入るので便利だそうですが、いったん海に出ると、水回りの存在が貴重な電気と真水を消費してしまうのだとか。
また、壁や床などの至るところに収納があり、スペースを活かす工夫がなされています。
ヨット暮らしは辛い!やっぱり陸での暮らしが快適!
日本でのヨットでの暮らしについて、手続きをおこなったうえで日常生活を送ることができるとわかりました。
しかし、暮らしの快適さという面では、陸上での一般的な家に住むほうがストレスは少ないと言えるでしょう。
なぜなら、日常生活の満足度を上げる衣食住や水回りの充実度と快適さを、スペースや設備の制限があるヨットで追求することは難しいためです。
その点、一般的な家ならば、ある程度の広さがあるため、ご自身に合った設備を選ぶことができます。
また、インフラ面でも一般的な家は、蛇口をひねれば水が出る、契約すれば電気やガスをすぐに使えるようになるといったストレスが少ない環境です。
住民登録などの手続きの面でも、陸上で暮らす場合は住んでいる住所を登録するだけなので、簡単に済ませることができます。
まとめ
今回はヨットでの暮らしの様子や、ヨットで暮らす際に必要な手続きなどを解説しました。
ヨットでの日常生活は、ヨットの船内で睡眠や食事、仕事などをおこない、トイレやお風呂は係留できる施設のものを利用するというスタイルが一般的です。
ただし、ヨットでの生活は陸上での生活に比べると、電波を含めた生活インフラが弱い、住所関係の手続きで少々手間がかかるといったデメリットがあります。
「ヨット暮らしや海の上での暮らしがしたい」という方は、実際に生活する際のメリットとデメリットを比較したうえで、検討するとよいでしょう。
帰る場所、落ち着ける場所は人それぞれ。